メモ
- 編む糸を左手に持つのはフランス式、右手に持つのはアメリカ式、と日本では呼ばれている。
- フランス式で持つ場合、毛糸のテンションの調整は左手で行う。小指に巻き付ける回数を増やすとテンションを増すことが出来る。
- 毛糸の滑りが悪いとテンションが増し、毛糸が滑らかだとテンションを掛けにくい。
- 左手の人差し指はテンションコントロールの要。
- 編み目の構造上、表目の直後に裏目を編む場合が最も渡る糸が長くなり、結果として緩い構造が出来上がる。反対に裏目の直後に表目を編む場合が最も渡る糸が短くなる。これは編む癖などは関係なく、編み目の構造上の問題だ。
- メリヤス編み時、毛糸を始末する場合、斜めに編み目を進めるのが基本となる。
- 今編んでる段数は必ずメモを取る。
- 目数リング(ただの輪っか)は不要、段数リング(開閉可能)ですべて代用できる。
- 編み針で最も摩擦が少ないのが金属製。次に竹製でまあまあ滑る。木製はかなり摩擦が高く毛糸が滑りにくい。
- ネックウォーマーや帽子など肌に触れるものは上質なメリノで編みたい。防寒が主目的のセーターや摩擦による劣化が気になる手袋や靴下は毛糸の摩耗に耐えるため太い繊維を選択する余地がある。
- ゲージを測るために編むスウォッチは5cm四方が計測できれば良い。10cm四方もの大きさは必要ない。
- 針と毛糸の標準的な組み合わせは、針4.0mmと200~240m/100gと、針3.0mmと330~440m/100gの2種類。並太、合太、中細などの表記はメーカーごとに違っており、規格として統一されていないので何の参考にもならない。
- ミュールジング(Mulesing)はオーストラリアで発明された羊の病気防止手段。尾の周りの皮膚に病気を引き起こすクロバエの卵が付着(フライストライク)するのを防止するのが目的。クロバエはお尻の肉を食い、時に致命的な損傷を与える。近年ミュールジングを行わずに上質なメリノを採取する方法がいくつか研究されている。(余談だが、日本は1人当たりのウール消費量が世界一高い。ウールにまつわるこうした問題に最も深く関わっているのだ。それなのに、日本人の多くは羊の牧畜やウール生産等に関心が無いように思う。)
- 2本の輪針でマジックループを編むとき、同じケーブルでつながった針同士で編む。